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被害急増?知っておきたい「レーシック手術」の危険性(遠視/合併症/ドライアイ/ハロ現象/グレア現象/角膜感染症)

   

視力回復のために行われるレーシック手術。が、その手術で、光がにじむようになるなどの被害が相次いでいるとして、消費者庁が注意を呼びかけ。どんなデメリットがあるのか、レーシック手術の危険性についてまとめました。

 

・視力回復のために行われるレーシック手術

レーザーで角膜を彫り整えるレーシック手術

  • レーシックとは、Laser in Situ Keratomileusisの頭文字を取った言葉で、角膜屈曲矯正手術の一つ
  • 目の角膜を切開してふた(フラップ)を作り、それをめくってレーザーを照射し屈折率を調節することで、視力の回復を図る方法のこと 
  • レーシックでは角膜を矯正手術することにより正視の状態に近づける。これにより、裸眼視力を向上することができる

 

 

・このレーシック手術に消費者庁が注意を呼びかける

  • レーシック手術による目の痛みなどのトラブルが、過去5年間で80件報告されていると、消費者庁が2013年12月4日発表 
  • 目の視力を向上させるレーシックの手術で、光がにじむようになるなどの被害が相次いでいるとして、消費者庁が注意を呼びかけ
  • 同庁がレーシック手術を行う医療機関の広告を調べたところ、芸能人の受診を広告に使うなど医療法に抵触する例が複数あった

 

 

・増えているレーシック手術の危害情報

急増しているレーシック手術の危害情報

  • 「事故情報データバンク」には、レーシック手術に関する「危害情報」が2009年度以降、毎年10件以上登録
  • レーシックの手術で目に何らかの被害を受けたという報告が、消費者庁には先月までの4年半ほどの間に、全国から80件寄せられている
  • 2013年度は7ヶ月あまりで、すでに危害情報が30件と急増
  • アンケート調査によると、「希望した視力になった」人が74.3%、手術後に視力以外の症状や不具合が生じていると回答した人は43.2%

 

 

・どんな危害があるのか?知っておきたいレーシック手術の危険性

▼遠視

逆に遠視になってしまう方も…

  • 発生している症状は、過矯正による遠視が最も多く、それにともなう頭痛や吐き気などの体調不良 
  • 被害の内容で最も多かったのは、視力が矯正されすぎて遠視になったというもの
  • 近視だった方が角膜の削り過ぎレーシック後近視とは正反対である遠視になってしまった

 

▼合併症

  • レーシックは角膜を手術するため、患者個人による差異はあるものの、合併症が伴う場合がある
  • ドライアイの症状が出たり、夜間の光がぼやけるハロ現象、明るいところで光がまぶしく感じるグレア現象など
  • ハロー・グレア、不正乱視、ステロイド緑内障、ドライアイなどの術後合併症が知られている

 

 

・ドライアイ症状

逆に遠視になってしまう方も

  • ドライアイの症状には、風や煙が目にしみる、まぶしい、目を開けていられない、テレビや読書が長時間続かないなど
  • レーザー照射の前にフラップを作製するため、角膜の知覚神経が切断され、ドライアイが起きたり、悪化することがあります
  • レーシック手術直後の目は知覚神経が切断されているために、目が乾いても涙の分泌の命令が神経を介してできず、乾燥状態が持続

 

 

 

・ハロ現象

車を運転するときなどに感じやすいハロ現象

  • 手術後、光がにじんで広がって見えたり、夜に物が見えにくかったり、物の周辺がぼんやりと見えるハロ現象。
  • 明るい光の周りにぼんやりとモヤがかかってにじんで見えてしまうような状態。夜間、車を運転するときなどに感じやすい症状
  • フラップ作成時に角膜を削ったときに、削った部分と削らなかった部分の境目ができ、その部分で微妙に屈折率が変化することで起こる

 

 

・グレア現象

ハロ現象とグレア現象は共に光に関する合併症として「ハロ現・グレア現象」とされることも。原因も同じであるともされます。

  • 夜間に運転しているときの車のライトなど明るい部分が極端に眩しく見える症状
  • レーシック手術の際にレーザーを照射した部分と、照射していない部分とで、光りが「乱屈折」してしまうことで発生する現象
  • ハロとグレアは比較的多くの方々が経験するもので、回復の見込みが大きい後遺症

 

 

▼角膜感染症

不衛生な場合、感染症のリスクも

  • レーシックは角膜を手術するため感染症を引き起こす場合がある
  • レーシックでは角膜上皮を薄く切開するので、しっかりした衛生管理の下で手術が行われていないと、感染症のリスクが高まってしまう
  • 2009年頃に、東京銀座のある眼科において、施術を受けた患者が感染症角膜炎に集団感染するという事故

 

 

▼実際に訴えられた症状の数々

  • 「手術直後から2カ月間、目の表面に激しい痛みがあり、寝たきりの状態になった」
  • 「レーシックによる角膜の削り過ぎで遠視にされ、目の周りの筋肉が常時痛む」
  • 「光がにじんだりギラギラしたりする」、「暗いところが見えにくくなった」

 

 

▼中には因果関係は不明なものの失明した例も

  • 直接的な因果関係は不明だが、健康被害の情報の中には失明した例も1件

 

▼日本眼科医会が告知しているレーシック手術のデメリット

  • 夜間に視力が低下する(夜間の光がまぶしくにじんだように見えることが)
  • 術後に角膜が変形する
  • 術後に角膜が混濁する
  • ドライアイになる
  • 度数の変化によって視力が低下する(屈折矯正効果の戻りが出ることがあります)
  • 正確な眼圧測定ができなくなる(近視の方ほど緑内障になりやすいのですが、見逃されてしまう可能性があります)
  • 正確な白内障手術ができなくなる(白内障手術時に入れる眼内レンズの度数計算が正確にできなくなります)

 

 

・手術を受ける際にはきちんとした説明を受けてから判断

  • 最近では、日本でもレーシックが広まり、レーシックを行う医師も増えてきています
  • こうした危害情報が増える背景には、手術後に起きうる後遺症について、医療機関があらかじめ十分な説明を行っていないことがある
  • レーシック手術は角膜を変形させて近視を矯正する手術で、レーシック手術を受けた後で元に戻すことはできません
  • リスクについて医療機関から十分説明を受けて理解した上で、手術の是非を検討する必要

 

 

・専門家による電話相談も実施へ

  • 医療被害を扱う弁護士のグループが2013年12月21日の午前9時15分から午後5時まで、専門の電話相談を行うことにしています。番号は03-6869-8391

消費者庁が注意を促す「レーシック手術」。もちろん視力が回復した方も大勢いるはずですが、危険性を十分認知したうえで、手術を受けるか受けないかを判断しましょう。

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