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被災居酒屋救ったiPadアプリ「ユビレジ」とは?

   

iPadアプリ「ユビレジ」。直感的なインタフェースで、誰でもレジ入力ができる。


 

参照=iPadアプリ「ユビレジ」が被災地の居酒屋をPOSレジの二重債務から救った

今回支援を受けた大船渡市の居酒屋「北の味処ときしらず」の店長・新沼梢氏は「津波で流されたPOSレジもリースが残っていたが、リース業者に被害状況を説明しても考慮してもらえず、支払いは続いているんです」と話す。新しいPOSレジを導入すれば、二重に支払いが発生してしまうと悩んでいたところ、「ユビレジ」に出会った。

「ユビレジ」とはiPadでレジ打ちができるアプリだ。従来POSレジは業務用の専用機器をリースし、さらに導入コストや維持コストが掛かかることがほとんどである。ユビレジでは導入時のアプリは無料、低コストながら入力した売り上げ情報をサーバに送り、一括管理できる仕組みまで用意している。

「ときしらず」が大船渡市にオープンしたのは2010年の3月1日。それからわずか1年余りで店舗の全てを失い、先立つものが何もなくなってしまったという新沼氏が、再び2011年12月23日にプレハブ仮設店舗での営業にこぎ着けたのは、中小企業基盤整備機構の支援があったからだ。

「(ユビレジの)顧客にも震災によって被害を受けた人が少なくなかった」とユビレジの代表を務める木戸啓太氏は話す。そこで、震災翌月には「被災地企業の早期営業再開支援プログラム」を開始した。

地震被害のみの地域は早い段階で復興が始まっているところもあるが、津波の被害を受けた地域はガレキの撤去活動が現在も続いており、店舗も跡形もない状況。そこから営業を再開するには相当時間がかかり、現状としては仮設店舗による営業再開がやっと始まった段階だ。

震災前のもとの状態に戻す、という復旧の考え方から一歩押し進めて行く必要があると筆者は考える。ゼロ、あるいはマイナスからのスタートだからこそ取り組める新しいインフラを整えていくことが、本当の意味での「復興」につながっていくのではないだろうか。ユビレジをはじめとしたIT企業が支援できることはまだまだ数多く存在しているのである。

 

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